入試にまつわる世界の常識!日本のセンター試験はアリ?ナシ?

勝負の日

日本では毎年1月になるとセンター試験が実施されます。
センター試験は一発勝負でもあるので、受験生にとっては将来がかかっている重要な試験です。

しかしこのような制度は日本独特のもので、海外の入試制度は少し違っています。
アメリカ、ドイツ、フランス、スウェーデンの入試事情をチェックしてみましょう。

アメリカ

アメリカでは、Scholastic Assessment Test、通称SATと呼ばれる高校生を対象とした学力テスト制度があります。
年に7回行われますが、何回でも挑戦できます。

日本のセンター試験のように一発勝負ではないため、気軽にトライできます。
大学に入学するにはSATの結果と、高校での成績、エッセイ、課外活動記録、推薦状が必要です。

判断材料が多い事から、総合的判断が出来るというメリットがあります。

ドイツ

ドイツではアビトゥーアという、高校卒業試験制度があります。
お時間がある方は、こちらもどうぞ。
>>http://gendai.ismedia.jp/articles/-/23649

試験内容は筆記試験、プレゼン、面接と一見就活のような内容となっています。
一夜漬けでは合格できないため、早い段階からアビトゥーアに向けた準備が必要です。

大学に行くには、アビトゥーアの結果だけでなく、2年と3年の成績をかけあわせた点数を割り出し、その結果で進学できる大学が決まるという仕組みになっています。

成績がいいほどいい大学に進学出来るのです。

フランス

フランスにはバカロレアという国家試験制度があります。
センター試験のように年に1度しかチャンスはありません。

試験は7日間に渡り実施されますが、試験は自分の言葉で的確な説明を必要とするため、マークシートのようにはいきません。
結果次第で将来が左右されると言っても過言ではないでしょう。

スウェーデン

スウェーデンで大学に進学する場合、学費は生徒が自分で払うのが常識となっています。
日本のように親が出すという習慣がないため、生徒は高校卒業後すぐに進学をせず、学費を貯めるために働きに出ます。

スウェーデン国内で仕事を探す事もできますが、中には海外旅行に行き自分探しをしてから、将来やりたい事を見極め、進路を選ぶ事もあります。
大学入試は高校の成績か、大学入試の点数を比較して良い方を採用するという仕組みです。

こうして見ると日本と海外では、大学に進学するための道のりもかなり違っている事がわかります。
日本でも最近はAO入試や推薦入試という制度が導入されていますが、今後はセンター試験を廃止するという案も出ていて、日本でも海外の用意、一発勝負ではなく年に数回試験を行う方式を採用する可能性があります。

もしもセンター試験が廃止になったら、今までとは大学進学の選択肢も変わるので、それだけチャンスも増えるという事になるでしょう。
センター試験廃止についてはまだどうなるか、はっきりとしていませんが可能性は期待できそうです。