
湿気に負けないための下準備
雨の日に髪が広がったりうねったりする原因は、湿気によって髪の内部の水分バランスが崩れることにあります。
特にくせ毛やダメージヘアの場合、髪のキューティクルが開いて湿気を吸いやすくなるため、朝セットしても時間が経つと崩れやすいのです。
スタイリングを長持ちさせるためには、朝の「下準備」がとても大切です。
まず意識したいのはドライヤーの使い方。
濡れたままの髪を自然乾燥させると、うねりの原因になります。髪を根元からしっかり乾かし、熱で形を整えるようにブローするのがポイントです。
乾かす前に「湿気対策用のヘアオイル」や「ストレートキープミスト」を軽くなじませておくと、表面がコーティングされて水分を吸いにくくなります。
また、朝のスタイリング前にアイロンを使う場合は、温度設定を低めに調整するのがポイントです。
高温すぎると一時的にまとまっても、髪が傷んでかえって湿気を吸いやすくなります。
トリートメントや洗い流さないヘアミルクなどを活用して、髪の内部を保湿しながら外側を守るケアを意識しましょう。
学校にもOK!簡単で崩れにくいアレンジ法
忙しい朝でもできる雨の日アレンジのコツは、「まとめて固定する」ことと「毛先を隠す」ことです。
湿気で広がりやすい髪は、下ろすよりもまとめたほうが形をキープしやすく、見た目もすっきりします。
定番は低めのお団子ヘア。手ぐしでざっくりまとめ、くるっとひと巻きしてピンで留めるだけでもOK。
毛先を少し残して遊ばせると、カジュアルな雰囲気になります。学校やお出かけにもぴったりです。
ポニーテールにする場合は、結ぶ前に髪全体にワックスをなじませると、湿気で広がりにくくなります。
結んだあとに少しずつ髪を引き出してふんわりさせれば、きっちりしすぎないナチュラル感が出ます。
三つ編みもおすすめのアレンジです。雨でうねりやすい髪を編み込んでしまえば、逆に「湿気でほどよくラフに仕上がる」効果もあります。
サイドに寄せて編むだけでも印象が変わりますし、毛先にリボンを結ぶと可愛らしさがプラスされます。
ヘアピンや小さめのバレッタをアクセントに使うと、シンプルでもこなれ感が出ますよ。
前髪が気になる日は、編み込みやねじり前髪で額をすっきり見せるのも◎。ピンで留めたあと、軽くスプレーをかけると一日中キープできます。
大事なのは、完璧を目指すよりも「自然にまとまっているように見せること」。少しルーズなくらいが、雨の日にはちょうどいい仕上がりになります。
一日中キープするためのコツ
せっかくきれいにセットしても、時間が経つと崩れてしまう…。そんな悩みを防ぐには、仕上げのひと工夫が欠かせません。
まずは「スタイリング剤の重ねづけ」を意識しましょう。
ベースにミルクやオイルをなじませたあと、ワックスで形を整え、最後にスプレーで固定します。
1種類だけよりも、層をつくることでキープ力が格段に上がります。
スプレーを使うときは、髪から20cmほど離して全体にふんわりかけるのがコツです。近すぎるとベタついてしまうので注意。
湿気が強い日は、前髪や顔まわりを中心に重点的に吹きかけると効果的です。
また、外出先での対策として、小さなコームとヘアミストをポーチに入れておくと安心です。軽く整えるだけでも見た目の印象がぐっと変わります。
通学や通勤の時間帯は特に湿度が高くなりやすいので、髪をできるだけ触らないこともポイントです。手についた水分や皮脂が髪に移ると、せっかくのスタイルが崩れてしまいます。
雨の日でも鏡を見るたびに気分が上がるように、自分に合ったアレンジとケア方法を見つけていきましょう。
毎日のちょっとした工夫で、湿気の季節も快適に乗り切れます。